【男娘情報】変態女装小説「可愛い不審者」
《あらすじ》
中年警察官は、ある時、深夜の公園にポツンと佇む不審な少女を発見した。
ミニスカートにニーソックスを履いたその美少女は、深夜の薄ら淋しい公園にはあまりにも不釣合いだった。少女を呼び止め職務質問してみると、なんとそのかわいい少女は少年だった…

深夜二時。定時パトロールで町内を見回っていた私は、静まり返った丸山公園の奥に人影を見た気がした。
その鬱蒼とした森の中に目を凝らしながら自転車を止めた。キキキっとブレーキの音が響くと同時に、その人影は慌てて私に背を向けた。
月夜に照らされるその影は若い女だった。


私は自転車に跨がったまま声を掛けた。
女は一瞬振り向いたが、しかしすぐに顔を伏せると、身動きせぬまま滑り台の脇でジッと立ちすくんでいる。 明らかに不審者だ。
道路の脇へと自転車を移動させ、公園のフェンスに立て掛けた。フェンスの隙間をすり抜け、砂場を進みながら警棒付き懐中電灯をベルトから引き抜き抜く。
懐中電灯のスイッチを入れながら、もう一度女の背中に「キミ」と声を掛けると、女は私から顔を背けるようにしていきなり歩き出し、鬱蒼とした森の中へと進んで行ったのだった。他にも不審者が潜んでいないかと、辺りを注意しながら女の後を追った。
夜露に濡れた芝生を踏みしめながら進んで行くと、大きな噴水がある広場に出た。
噴水の前にある公衆便所の裏に女が身を隠したのを確認した私は、懐中電灯のビーム光線で暗闇を照らしながら進んだ。 公衆便所の裏へ回ると、項垂れた女が観念したかのようにジッと立ちすくんでいるのが見えた。「警察ですが、ちょっといいですか……」 ソッと懐中電灯の光りを女の背中に向けた。
真っ赤なTシャツが漆黒の闇にパッと浮かんだ。水玉模様のリュックを背負い、茶髪の髪を二つに縛り、派手なミニスカートからは黒いニーソックスを履いた細い脚がスラリと伸びていた。明らかに未成年者だった。 原宿辺りで遊んでいそうな今どきの少女といった感じで、一見した所、犯罪の臭いはどこにもなかった。「こんな時間にこんな所で何をしてるのかな?……」
興奮しないよう、あえてフレンドリーな口調でそう声を掛けた。 少女は黙ったまま背中を向けていた。水玉模様のリュックには、今年中学になる次女が好きなキティーちゃんの小さなぬいぐるみがぶら下がっていた。 少女の足下を懐中電灯で照らした。反射する懐中電灯の灯りで女の顔を覗き込んだ。
妙に目の大きな女の子だった。目鼻立ちがはっきりとし、稀に見る美少女だ。 が、しかし、すぐさま私は、そんな彼女の顔に違和感を覚えた。まず、顔全体が白すぎる。そしてその大きな目もあまりにもデカすぎて、これではまるでアニメに出てくる主人公だ。
少女はわたしの質問には答えず、黙ったまま足下をジッと見つめていた。「何か落とし物でもしたのかな?」 薬物使用の恐れがあると睨んだ私は、相手を興奮させぬよう落ち着いた口調でゆっくりと尋問した。 年齢や名前を色々と尋問するが、しかし、少女は黙ったまま口を開こうとしない。それどころか、私を見ようともせず項垂れたままだ。 私は交番まで来るよう告げた。そしてパトカーの要請をしようと無線を手にしたその時、いきなり少女が小さな声で「ごめんなさい」と呟いた。
しかし少女のその声は、明らかに男だった。



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